生きづらさを抱える気持ちが軽くなる~バク先生のゆるメンタル練習帳~

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最近なんだか辛いな…周りの人は皆自分らしく楽しそうにしているのに、自分だけなんでこんなんなんだろう…。

こんな思いを抱くことありませんか?頑張っているのに、なんだかうまくいかない…周りの人が羨ましく、とても輝いて見える…

かずみ
かずみ

周囲と自分を比較してしまったり、心が落ち込むと辛いですよね。そんな時に読むと、少し心が軽くなる本をご紹介します。

ご紹介するのは、バク先生の『ゆるメンタル練習帳』

現役精神科医で、自身も発達障害やうつ病経験を持つ先生が、どうすれば生きづらさが楽になるか、日常に取り入れやすい方法を教えてくれます。

こんな人におすすめ

・周りと比較してしまったり、自信がないなど、どことなく毎日生きづらさを抱えている

・相談したいけどれど、心療科や精神科には行くのは少しハードルが高いと思っている人

・考え方や行動を少しの工夫で変えてみたい人

『生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』の概要

【概要】

出版社:ダイヤモンド社

著者:バク@精神科医(Twitter:@DrYumekuiBaku)

出版年月日:2021年8月24日

冒頭でも少し紹介したように、著者のバク先生はご自身も発達障害や鬱経験をお持ちです。先生も元々生きづらさを抱えており、社会生活を送るのが苦しい時期もあったようです。

しかし、「うまく周囲に溶け込む工夫」(この本では“擬態”と呼んでいる)を身に着けることで、生きることがかなりラクになります。

「ありのままの自分でいたい」と思うのはもちろんいいことです。しかし、溶け込む工夫なしに、その状態でいくと、周囲との関係からしんどくなってしまうことがあると思います。そんな時に「擬態」をすることで、自分を守りながら、うまく社会生活を送ることができるのです。

この本は、「頑張りすぎず」「ちょうどいい加減」で、周りに“擬態”できる40の方法を教えてくれます。

生きづらさの原因は何なのか?

自分の生きづらさの原因は何だろう?なんでこんなに苦しいのだろう?と思ったことはありませんか?その理由は人それぞれあると思います。

私の場合、「他人と自分を比べること」から辛さがよく生まれます。

「あの人はあんなことができるのに(私はできない)…」「立派なお家に住んでるなぁ…」「素敵な洋服来てるなぁ…」「きっとバリバリ仕事で稼いでいるんだろうなぁ…」などなど。

こんな風に自分と周囲の人を勝手に比べて、勝手に落ち込んで、を繰り返してしまい苦しくなります。

でも、これってただの「妄想」でしかないんですよね。

人は誰でも大なり小なり生きづらさを抱えて生活しています。お金持ちでも普通のサラリーマンでも、これは例外なくです。私の知り合いでも、仕事で成果を出していて幸せそうだなと思っていた人が、実は奥さんを病気で亡くして、一人暮らしになってしまったとか。とても社交的で明るく振舞っていた人がお子さんの不登校でとても悩んでいたりとか…。

うまくいっていると思ってた人も、皆少なからず何かを抱えて生きています。

でも、事情を知るまでは、私にはその人たちは順風満帆に見えていました。では、どうしてうまくいっているように見えていたのか?

それは「擬態」をして周囲に溶け込んでいたからなんです。

あなたの「生きづらさ」の原因はどこにありますか?この本を読みながら、自分を振り返ってみて、理由を探してみると「生きやすさ」に繋がるかもしれません。

幸も不幸も考え方次第

テレビを見ていると、自分より幸せそうなのになぜか幸せに見えない人、それとは逆に自分より大変そうな状況なのに、明るくて楽しそうな人を見たことありませんか?

その人たちの違いは「考え方」にあります。

生きづらさを抱える人の多くは「他人に焦点化」してしまい、幸せそうな人がしている「自分に焦点化」することを疎かにしているのです。

私も「他人と自分を比べてしまう」ことから生きづらさが生まれやすいのですが、これは比べることにより、自分の中で相手を勝手に格付けして、勝手に嫉妬しているだけなんです。

特に自分と似たようなステータス(年齢、雰囲気、職業など)の人がうまくいっていると、人は嫉妬しやすくなるそうです。

うまくいっている人、キラキラしている人の表面だけ見ていると、この嫉妬はよく起こります。この時、影の努力は全く見えていません。そういう成功している(かのように見える)人は、裏では相当の努力をしているものです。その地道な努力を見ず、表面だけ見て嫉妬にモヤモヤするのはやめた方が心の健康にいいですよね。

「擬態」の練習をできることからやってみよう!

まず、著者のバク先生が言うには、「人間の本性は、一生変わることはない」と言います。

「え!?元も子もなくない!?」と思われたかもしれません(私も思いました)。

でも、「本性は変わらない=生き方を変えれない」ということではありません。

何かが起こった際、どのように受け取るか、どう行動するかを少し変えるだけで、生きづらさは十分改善され、快適に過ごせるようになるのです。

その方法、習慣をバク先生は日常にすぐに取り入れやすい方法で紹介してくれています

例えば、日ごろから「でも」「だって」「どうせ」という言葉を使っていませんか?心の中でも思ってしまっていませんか?

その否定の3つの言葉をやめてみましょう!それだけで人生が大きく変わってきます

…今「でも、そんなこと言ったって…。」と思いましたか?その言葉を少し頑張って飲み込んでみてください。

この否定の言葉をやめるだけで、現状への受け入れ方が変わるだけでなく、周囲の人から何かいいアドバスをもらえるかもしれないのです。

このように、少しの工夫、練習で受け入れ方や行動を変えれるように、いくつもの方法を紹介してくれています。全部するのは難しいと思うので、まずは何か1つ、自分にできることを取り入れてみてください。私も1つ1つ試してみていますが、少しずつ気持ちが軽くなってきている気がします。

自分のための人生を生きよう

この本を読み終えると、「なんで自分はこんなに他人と比較していたのかな」とふと思いました。本当に自分の中で、勝手に妄想して、すり減って、落ち込んで…を繰り返していたんですね。

人は見た目が9割とは言われますが、すべてが当てはまるわけではありません。裏での行動は自分以外は見えません。皆、世の中に適応しようと「擬態」しているのです。

今どことなく辛いな、少しでも自分の行動を変えたいな、と思う人はぜひ一度この本を読んでみてください。今から実践できる方法で、現役精神科医のバク先生が優しく語りかけてくれる1冊です。

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